「自力で歩く生物」を創造するアーティスト

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050128204.html

面白い試みだ。

ある意味で創造主となったヤンセン氏が進化させているのは、まったく新たな系統樹に属する動物たち――多数の脚で歩く巨大な怪物で、突風をエネルギー源にオランダの海岸線を歩き回るように作られている。何年もの間にこうした生き物は次々と世代交代し、次第に複雑な動物へと進化してきた。歩く際には、風に反応して羽ばたき(動画)、行く手の障害物を触角で認識する。暴風の接近を感知すると、飛ばされないよう自らの体を砂に打ち込む。

「彼らの食物源は風なので、エネルギーを溜め込み、後で使うことができる」とヤンセン氏は説明する。「欠点は、何日も待たなければならないことだ。風を動力源とする動物は、延々と待ちつづけ、その後ようやく5分ほど動けるようになる。これはちょうどヘビに似ている。ヘビも食べ物を消化しながら何日も日光に当たってじっとしている。この動物たちも歩けるぐらいの風が腹に溜まるまで、浜辺で風を捕らえて、長い時間待っていなければならない」


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